大阪SUNSBAギャラリーのグループ展に参加。
三点出品。
オーナーの樋口さんに「なぜ眉毛を描いてないのか?」と聞かれ、以前まではあまり表情をつくらないためにあえて眉毛を描かなかったが、それが鑑賞者に変な意味を持たせてしまい、絵を見にくくしていることに気が付いた。
意味をなくすために削除していたはずのものが「何か意味があるのかもしれない。」という鑑賞者の疑いの目を作り出し、絵に込めた思いまで行きつかないかもしれないというへんてこな状態に気が付いた。
やはり鑑賞者は画面の中のモチーフに意味を求め、そこから考察していくので、描くモチーフは慎重に選ばないといけないと感じた展示だった。
「少女であれ」
少女地獄という小説を知らなかった自分がこの言葉を聞いて初めにイメージしたのは、自分が少女だった時代、周りの人たちに少女であること(可愛らしいスカートや、髪型など)を求められることが嫌だった記憶だった。
今思い返せばたいしたことではないのだが、女性という性別を理解して受け入れているようでいて、少しの抵抗があったように思う。
まだ女の子扱いをされる喜びも知らないので、自ら何かを選択したいという思春期の誰にも言えない薄暗い記憶をもとに制作した作品。
「約束の破り方」
「私の神様」
夜の電車の中で、スマートフォンに照らされた女の子の顔は清らかで、とても綺麗に見えた。
そのスマートフォンの中にはきっと彼女の神様がいて、今彼女はとても幸福なのかもしれない。
そんな風に思った経験から制作した作品。
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